COLUMN-コラム

第7回 差込み企画 「P牙狼冴島鋼牙」開発話

  • 買い物客M
  • こんにちは、コラムも7回目を迎えました。
    先日、新内規になって初めての「パチンコ牙狼メインシリーズ」のリリースが決定しました。

今回の機種名は「P牙狼冴島鋼牙」。
お伝えしたいところはたくさんありますが、まずはスペックから。

新内規第1弾の「パチンコ牙狼メインシリーズ」なので、前作の「CR牙狼GOLDSTORM翔」リリース後の声や、ファンの皆様にいかに期待を持って頂けるかを考慮し、守りたい3つのことがありました。

・初回大当りも含めた、出玉ALL1500個
・継続率80%
・すべての通常大当り後に時短100回

まずは1回の大当りの出玉にこだわり、初回大当りを含めてALL1500個を実現しました。その上で時短100回の安心感と80%継続×1500発の右打ち中の出玉感を両立させました。「パチンコ牙狼メインシリーズ」は約2年ぶりのリリースとなりますが、打ってもらって「やっぱり牙狼だな」と思ってもらえるとうれしい限りです。

「パチンコ牙狼メインシリーズ」では、毎機種新しいデバイスに挑戦しています。

今回の目玉は何といっても「GIGA GHOST VISION」です。
手前に19インチ透過液晶、後方に17インチ液晶を配置しています。
19インチ透過液晶は、今回の「P牙狼冴島鋼牙」のために開発された特別なもので透明度がかなり高く、17インチ液晶も2枚同時の演出を行うために輝度の高いものを採用しています。

この2枚の液晶とその間に配置された役物により実現した三位一体の演出は、恐らく今回の「P牙狼冴島鋼牙」のみで体験できるエンターテインメントになっているかと思います。

種類の異なる液晶を重ねて演出するために色味の調整に時間がかかったり、前後の液晶で別々のものを映したりするために演出の物量が膨大になったり、様々な苦労の末に実現しています。
いろいろなところで映像が出回っているかもしれませんが、特殊な液晶のため実際のものとは異なる映り方になっているかもしれません。
この三位一体の演出を是非パチンコホール様でご体感ください!

今回は機種タイトルにもある通り、「パチンコ牙狼メインシリーズ」第1弾~第4弾の主人公を務めた“冴島鋼牙”が帰ってきました。社内でも「鋼牙が好きだったので帰ってきてくれてうれしい」、「牙狼FINALではなかったな(笑)」という声があがっています。

全体の作りとしては2016年4~6月クールで放映された『牙狼〈GARO〉-魔戒烈伝-』がモチーフになっています。
この作品はオムニバス形式で、今までの『牙狼〈GARO〉』作品に出てきた魔戒騎士、魔戒法師が出演しているため、パチンコ機でも“冴島鋼牙”、“道外流牙”、“冴島雷牙”3騎士の世界感を取り込み、通常時の演出に落とし込んでいますが、リーチ後と右打ち中の演出からは主に“冴島鋼牙”を中心とした構成になっています。
“冴島鋼牙”は『牙狼〈GARO〉-魔戒烈伝-』の最終話で登場したのですが、1話のみの出演であったので、その後を雨宮監督がパチンコオリジナルストーリーとして書き下ろしてくださいました。
通常大当り後の「ファーストバトル」は“銀牙騎士ゼロ”こと“零”との闘いで、今回のために野外ロケを行ったので、臨場感あふれるバトル感を味わって頂けるのではないでしょうか。
ST中の前半の流れとして「99.9秒バトル」は“カオル”を助けるための手がかりを集める演出、後半の「宿命バトル」は“カオル”を助けるために“暗黒騎士キバ”と闘う演出になっています。
「パチンコ牙狼メインシリーズ」のような継続率の高い機械では、当たれば当たるほど演出が解放されていくような構成が多いのですが、この2つの演出はST突入した時点で選択が可能となりますので、気に入った方を選んで楽しんで頂ければと思います。
また、時短は新ホラーとのホラーバトルで、今までの演出を踏襲していますので、右打ち中の演出ボリュームはかなりありますよ!

7月8日(月)から全国のパチンコホール様に導入予定です。

是非ご期待ください!

第6回 サンセイモバイル10周年

  • 森の熊
  • 昨年の11月に10周年を迎えた「パチンコ牙狼シリーズ」に続き、2019年8月にサンセイ公式携帯サイト「サンセイモバイル」も10周年を迎えます。
    実機についてのコラムは広報担当Mに任せまして、今回は、公式サイト担当の森の熊が、サンセイモバイル10周年と、ケータイ版「パチンコ牙狼シリーズアプリ」を振り返ります。
    (※本コラムのケータイという言葉はいろいろな呼び方がありますが、ガラケー、フィーチャーフォン等と同じものを指します。)

■はじまり
サンセイ公式携帯サイトのオープンは、他のパチンコメーカーに比べて遅めでした。2009年よりかなり前から話はあったのですが、ある程度進んでいたところで一旦中断になったり、紆余曲折がありながら、サンセイ初の実機シミュレーションアプリ「初代CR牙狼XXアプリ」を完成させて、2009年8月にオープンとなりました。 当初は2007年のヒット機種「CR義経物語」を第1弾アプリにという話だったのですが、2008年11月にリリースした「初代CR牙狼XX」が大ヒットとなったため、急遽第1弾アプリが「初代CR牙狼XXアプリ」に変更になりました。

■初代CR牙狼XXアプリ(2009年8月リリース)

  • 初代CR牙狼XXアプリ

第1弾アプリ「初代CR牙狼XXアプリ」は、サンセイが初めてリリースしたアプリということで、なかなか勝手がわからず苦労しました。私のケータイで確認していた際にはスムーズに動いていたのですが、実際にリリースすると、「アプリが重すぎて動かない」という問い合わせが…
原因はいくつかあるのですが、主な原因は玉の物理計算をしっかりしていたため、その処理が重くなって、ケータイ端末の性能によってかなり処理のスピードに差がでてしまうことでした。(※第2弾以降のアプリは玉の物理計算を簡略化)
しかし、実機の人気もあって「初代CR牙狼XXアプリ」は累計40万ダウンロードを超える大ヒット!!サンセイモバイルは上々の立ち上がりとなりました。

■CR牙狼~陰我消滅の日~アプリ(2010年11月リリース)

  • CR牙狼~陰我消滅の日~アプリ

サンセイモバイルでは、「初代CR牙狼XXアプリ」リリース後、「CR忍術決戦月影アプリ」、「CR武神烈伝アプリ」をリリースしていたため、これがサンセイモバイル第4弾アプリ。
アプリも4つめで「初代CR牙狼XXアプリ」の改修アプリであるため、比較的実機のリリースから、遅れずにスムーズにリリースできました。

■CR牙狼~RED REQUIEM~アプリ(2010年12月リリース)

  • CR牙狼~RED REQUIEM~アプリ

サンセイモバイル第5弾アプリ。 「パチンコ牙狼メインシリーズ」の第2弾である「CR牙狼~RED REQUIEM~」は、「パチンコ牙狼シリーズ」初のTV-CMや、サンセイモバイル会員も招いた大型展示会の実施など、サンセイとしても力が入っていた台でした。
そのため、サンセイモバイルでも「実機リリースと同時にアプリをリリースせよ!」というミッションが与えられました。
しかし、どう考えてもそんなに短時間で出来るはずもないため、実機と同じ2010年12月に体験版をリリースしてから、後で本アプリをリリースという形になりました。
当時、私は現在の公式サイトの担当に加え、上記のTV-CMや展示会に関わる仕事までこなしていた為、今考えると最も激アツな時期だったなぁとしみじみ思います。

■CR暗黒騎士呀鎧伝アプリ(2011年9月リリース)

  • CR暗黒騎士呀鎧伝アプリ

「CR戦国双天絵巻~華恋姫伝~アプリ」をリリースした後なので、これが第7弾アプリ。
さすがに第7弾アプリまでくると、かなり慣れてきたこともあり、スムーズにリリースできた様な気がします。
個人的に実機の「CR暗黒騎士呀鎧伝」が好きでよく打ったこともあり、ケータイ版パチンコ牙狼シリーズアプリの中でもお気に入りのひとつ。

■CR牙狼DXアプリ(2012年3月リリース)

  • CR牙狼DXアプリ

「忍術決戦CR双影アプリ」をリリースした後なので、これが第9弾アプリ。
第1弾の「初代CR牙狼XXアプリ」は、初期のアプリで、いろいろ問題があったため、「もう一度、もっとクオリティが高いアプリを作りたい!」ということで、「初代CR牙狼XXアプリ」を作り直して誕生したアプリです。
しかし、第1弾の「初代CR牙狼XXアプリ」のリリースから2年以上経って、ケータイ端末の性能が上がっても、やはりケータイ端末で実現できるクオリティには限界があります。
私たちが考えた本当の意味で「DX」と呼べるアプリは、当時、docomoのケータイ端末でしか実現できませんでした。
そのため、au版ではdocomo版からは大幅に演出を削る形になり、さらにYahooケータイ版ではそもそも「DX」と呼べるクオリティには達しないという判断からリリースを断念しました。
実機の演出をそのまま再現が可能な現在のスマホアプリ開発から考えると、ケータイアプリは、実機の演出を再現できないのが前提のため、どの演出を搭載して、どの演出を削るかといったところに、いろいろ難しさがあったと思います。

■CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリ(2012年11月リリース)

  • CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリ

サンセイモバイルアプリ第10弾にして、サンセイモバイル最後のアプリとなりました。
時代はスマホが主流になっていく中で、アプリ開発は2014年7月リリースのパチプラスの「CR牙狼FINAL」につながっていきます。このアプリは実機にある「撃破せよ!」や「ガロ群」などの「3D演出」をどうするかに悩んだ思い出があります。
私もアプリ開発チームも答えがでていないところで、同僚から「液晶からはみ出すように、徐々に拡大すればいい」というアドバイスをもらって解決したことを思い出します。

■現在
CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリを最後に、ケータイ端末のアプリ開発は終了しましたが、現在でも「サンセイモバイル」はまだ多くの会員に支えられ、存続しております。
昨年、2018年3月31日にauのEZアプリが終了したことに伴い、au版サンセイモバイルでは「パチンコ牙狼シリーズアプリ」がご利用いただけなくなりました。(※docomoとYahoo!ケータイのサンセイモバイルではまだご利用可能です。)
ケータイ端末の終焉の時期も刻一刻と近づく中、サンセイモバイルが、2019年8月の10周年を迎える事ができそうなのは、偏にサンセイモバイル会員様の長年のご愛顧のおかげです。

本当にありがとうございます。

いずれ「サンセイモバイルの終了」を告知をしなければならない時がくると思いますが、それまで、サンセイモバイル会員様には引き続き、お楽しみいただければと思います。

第5回 「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて②

  • 買い物客M
  • 今回は「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて②です。

2Dアニメキャラのこだわり
キャラの顔を似せるのは当然なのですが、「その個性を視覚的に見せるため、原作から変更している箇所(キャラの髪の色、服の色)が毎シリーズあります。」とデザイナーから聞きました。

原作キャラではありませんが、わかりやすいところからご紹介致しますと、雨宮監督の2Dアニメキャラでは、プレミアキャラらしく服に金色がちりばめてあります。
2機種前からはベストが柄物になって、パンツも金色になるなど、かなり派手目の仕様になってきています。皆様はお気づきになりましたか?

  • 暗転予告

ちなみに監督がプレミアキャラで出始めたのは「CR牙狼魔戒閃騎鋼」から、当時はアクション監督の横山監督と一緒にでています。
雨宮監督が監督として携わった4作品に2Dキャラでご出演頂いています。
みなさん、ぜひ1度は出してみてくださいね!

小ネタですが、「CR牙狼魔戒ノ花」、「CR牙狼GOLD STORM翔」には、プロジェクトにかかわった社員も2Dキャラでこっそり出演しています。

「CR牙狼魔戒ノ花」では「マユリお散歩リーチ」に。麻雀牌のTシャツを着たメガネ男子のKくん。あまりにもTシャツが特徴的なので、すぐに社内で気づいてもらえたそうです。

「CR牙狼GOLD STORM翔」では、「莉杏潜入リーチ」と「D・リンゴの店背景」に出てきます。「莉杏潜入リーチ」ではモブキャラに馴染み過ぎていたので、私はHさんがいることに気づけませんでした。

  • 2Dアニメキャラクター

ちなみに、私は「D・リンゴの店背景」の買い物客で出てきています。
この機種が開発されだした頃、髪の毛が短かったのですが、販売の頃には髪が伸びてしまったため、周りの人に気づかれなかったので、自分で「これ実は私です」と主張して回っていました。

エンタテインメントの会社なので、機種開発の際にも遊びゴコロを大事にしていきたいという試みの一つでもあります。

第4回 「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて①

  • 買い物客M
  • こんにちは、コラムも4回目を迎えました。
    今回は「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて①です。

「パチンコ牙狼メインシリーズ」は、これまでに7機種がリリースされていますが、リリース順に奇数番目の機種は、盤面・筐体に使用する「牙狼」の文字がローマ字「GARO」、偶数番目の機種は漢字「牙狼」で分かれているという法則があると聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • ローマ字「GARO」
  • 漢字「牙狼」

これは、「パチンコ牙狼メインシリーズ」のプロジェクトが上手く行きますようにとか、演出のテイストを交互に変えてファンの皆様が長期間楽しんでくれますようにとか、いわゆる“ゲン担ぎ”でそのような法則になっていると、開発内でも信じられて盤面・筐体のデザインがされてきました。

今回のコラムを書くに辺り、『どんなゲンを担いでいるのか、「初代CR牙狼XX」からのメイン企画者に正確に教えてほしい』と頼んだところ…

『特に何もなかった!!』という衝撃の事実が…。

都市伝説もこんな感じにフワッと、周りが信じてできていくものなのかなと思ってしまいました(笑)。後を引き継いだ人たちが、それを守って開発されているという不思議な法則でした。

また、「パチンコ牙狼メインシリーズ」といえば「F.O.G.(フェイスオブガロ)」が、第2弾の「CR牙狼~RED REQUIEM~」から毎機種搭載されるようになり、合体する速さであったり、フェイスの大きさ、インパクトなどが機種ごとに追求されています。

  • 扇役物
  • しかし、「初代CR牙狼XX」だけは搭載されていません。当時、サンセイの評判がよかった機種には「扇役物」が搭載されていたということで、それにあやかり「初代CR牙狼XX」には金の「扇役物」が搭載されました。
    鋼牙が変身するときに、扇が液晶上部でシャンシャン動いていましたが、そのシーンを再現できるように扇には「魔導円」と「エンブレム」が描かれ、LEDで変身シーンを表現したんだそうです。
    「初代CR牙狼XX」より前にリリースされた「忍術決戦CR影」、「CR義経物語」の「扇役物」は透明なペラペラの扇でしたが、「初代CR牙狼XX」には金の装飾やLEDを入れて牙狼ならではの豪華さを出そうと努力した感じが伝わってきます。パチンコの盤面や役物の細部を優しい目線で見て頂けるといろいろな発見ができるかもしれません!

第3回 プロジェクトがスタートしました

  • 買い物客M
  • 前回までは、「初代CR牙狼XX」の開発が始まるまでについて触れましたが、今回は実際に企画がスタートしてからのお話になります。

当時の機種開発のプロジェクトチームは、いろいろな専門チームから一人ずつ選抜されるのですが、「初代CR牙狼XX」の場合は、他のパチンコとはちょっと違うシステムを搭載していたため人数が多めで、通常の1.5倍くらいの人数で構成されていました。とはいえ、サンセイはパチンコメーカーの中でも従業員数が少なく、かなりの少人数でいろいろなことを動かしており、このメンバー数も他のメーカーさんから見たら少ない方ではないかと思います。

「初代CR牙狼XX」の開発にあたっては、最低1ヶ月に1度は、雨宮監督ら『牙狼〈GARO〉』のスタッフとお会いして打ち合わせを行っていました。最初のプレゼン時、雨宮監督は『あまりパチンコは分からない』と、キッパリおっしゃっていましたが、『牙狼』の世界観は厳しく確認されていました。
翼人を『よくじん』と間違えて読んだら、監督に『つばさびと、と読むんだ』と指摘されて、企画担当者は冷や汗を掻いたこともあったそうです。

企画が進行する中で、『パチンコ専用の新しい魔戒騎士を出してもらえませんか?』とサンセイからお願いしたのですが、それは難しかったようで実現には至りませんでした。その代わり、魔界竜というオリジナルキャラを考案して頂き、初代の雨宮SPリーチとして「魔界竜リーチ」が誕生しました。これをきっかけに後のシリーズでも雨宮SPリーチが搭載されるようになりました。
その後、「パチンコ牙狼シリーズ」も機種数を重ね、雨宮監督にもパチンコのことをご理解いただき、今ではより遊技者が意外性を感じたり、おもしろいものをと、自らアドバイスやご提案を頂ける関係が続いています。
「初代CR牙狼XX」には、いろいろな技名が出てきますが、これは『牙狼〈GARO〉』の設定担当の方にも技名等を考えて頂きました。サンセイでもいろいろ考えて提案したのですが、お眼鏡に適うものが少なかったようです。

私は「初代CR牙狼XX」がリリースされた当時、魔戒騎士やホラーの技名をすべて暗記していましたが、中でも「業火炎破」は今でも忘れることはありません。
ラウンドバトル中、暗黒騎士キバが「業火炎破」という技を繰り出すときに「灰と帰すがいい」と言っているのですが、鎧召還時の声に加工が入っているため、何度聞いても「履いた靴がいい」としか聞こえず、営業のスタッフで何を言っているのか予想を立てていたのが面白かった記憶が今でも残っています。
何でもスタートアップの時にはいろいろなエピソードがあり、問題もいろいろありますが、その時にしか経験できないことがそこにはあって、そのような経験により、会社に対するいろいろな想いが一層深まっていくものと思います。

第2回 プロジェクト「初代CR牙狼XX」の始まり その2

  • 買い物客M
  • 前回のコラムはいかがでしたでしょうか。
    「初代CR牙狼XX」についてお話しするのは久しぶりなので、今まで聞いたこともなかった方もいるのではないでしょうか。今回もコアなお話になっていますので、お楽しみください。

「初代CR牙狼XX」の企画担当者は『牙狼〈GARO〉』の映像を見た後、すぐ企画書を作り始め、「CR超絶合体SRD」の発表前、2007年2月ぐらいにはできあがっていました。

その時はまだ“ギガMAX”というスペックの考案前だったので、通常の“MAXタイプのデジパチ”として会社に提案していました。しかし、コンテンツの知名度が低い、システムの新規性がない、という2つの理由で開発着手にストップがかかりました。

その後、その担当者は別の企画をしていたのですが、喫煙所で開発スタッフが集まっていた時に、“ギガMAX”のシステムを思いついて、『牙狼』とドッキングさせたのです。
“ギガMAX”のシステムのベースは、“一種二種混合機”というタイプで、確変は搭載できないのですが、次の大当りまでの間隔を速くすることが可能でした(2007年当時)。当時は大当りが続く仕組みが分かりにくいので、市場評価はあまり得られていなかったのですが、逆に言えばこれを分かりやすくすれば売れるのではないかと、彼が思いついたのが“ギガMAX”だったのです。
それまでの一種二種混合機タイプでは、玉の動きによって次の大当りを抽選するタイプでしたが、一般の人に熱さが伝わらず、なんで当たったのか分かりづらい。そこで、玉の動きによる大当り抽選の熱さをなくし、熱さは液晶表現で万人受けするよう、大当り中のバトルで勝つと次の大当りがくるという様に、直感的に分かりやすくしたのでした。
“ギガMAX”と『牙狼〈GARO〉』という二つの要素が、ドッキングし、『牙狼〈GARO〉』だったら、“ギガMAX”を生かせるコンテンツだということで、NGだった企画書の「新規性がない」という意見も覆すことができ、開発着手となったのです。

私のいた部署では、当時「初代CR牙狼XX」をどういう風に打ち出していくかという事にすごく悩み、考えました。「初代CR牙狼XX」は未だかつてないシステムを持っていて、売れる要素が詰め込まれていたので、これは確実にヒットさせなければと宣伝する方としてもかなりのプレッシャーでした。
“ギガMAX”をプロモーションビデオやカタログ、イベントなどでどう伝えるか真剣に取り組んできたのですが、直接メディアの方々に内覧会などでお話したときには、何を言えばこのスペックの面白さが伝わるのかがわからず、すごくもどかしかったのを覚えています。結局ショールームでは、パチンコ島が今のパーソナル(各台係数)システムのようになっているため、大当り体感が得にくいので、導入前にそのすごさに気づいてくれる人はそこまでいなかった気がします。
しかし、市場に導入されて、しばらく経つと今までにないくらいたくさんの質問が来たり、専用本を作りたいというメディアの反応を受けたりと初めての経験をさせてもらいました。「初代CR牙狼XX」は他にもサンセイで今まで常識としてきたものを、まったく変えてしまうきっかけともなりました。

第1回 プロジェクト「初代CR牙狼XX」の始まり

  • 買い物客M
  • 広報担当の「買い物客M(CR牙狼GOLDSTORM翔出演)」です。
    「パチンコ牙狼シリーズ」10周年ということで、これから牙狼にまつわるコラムを連載させて頂きますので、よろしくお願いします!
  • CR超絶合体SRD
  • 初回はやはり「初代CR牙狼XX」についてですよね。
    「初代CR牙狼XX」の企画者が『牙狼〈GARO〉』(2005年10月~2006年3月放映)という作品に出会ったきっかけは、2007年に出した「CR超絶合体SRD」の大当り楽曲をJAMProjectの“影山ヒロノブ”さんに手掛けてもらったことです。このお仕事を機に、JAMProjectのライブに行かせて頂き、そこで聞いた牙狼の曲があまりにもかっこよかったことから、ドラマ『牙狼〈GARO〉』にたどり着きました。

当時、『牙狼〈GARO〉』を知る人はサンセイにはいなかったので、今となってはお宝?掘出し物ですよね。企画者は、スペックやシステムを考えたり、どんな版権がウケるかを日々考えながら過ごしているんです。そこで『牙狼〈GARO〉』に出会い、知名度はまだ低いけど、内容がパチンコ映えすると興味を持ったことが始まりです。当時のパチンコ台のトレンドは、いろいろなパーツは‘金色’がいいというのがありました。そう!“黄金騎士ガロ”は金色だから、ばっちりトレンドに乗っていました。そして、パチンコは当たりハズレがはっきりしていることが重要なので、主人公の鋼牙が黄金騎士ガロに変身すれば、どんなホラーでも倒せてしまう=『ガロに変身すれば勝つ』というように、演出を組み立てやすいこと。これらが版権獲得につながっていきました。

私は、機種を販売するためのツール作り、イベントやキャンペーン等を企画する部署にいたのですが、次機種の販売で「CR牙狼XX」と聞かされた時には『牙狼〈GARO〉』は知りませんでした。2008年11月導入予定のため、急ピッチで準備するということで、9月の3連休に25話+『牙狼〈GARO〉白夜の魔獣』をすべて見るという素敵な連休を過ごしたのを覚えています。特撮は子供の時、戦隊ものや仮面ライダーしか見たことなかったですが、人間の闇部分の表現が面白く、一気見してしまいました。パチンコに出てくるホラーバトルには、ドラマのホラーのほとんどが落とし込まれていたので、ホラー名やエピソードを全部覚えたことが、後々ヒットした際に細かいことを聞かれたときの役に立ちましたね。コンテンツに好き嫌いもありますが、長編のドラマを使ったパチンコは初めてだったので、新鮮だったのを覚えています。

Copyright © Sansei R&D. All rights Reserved.